ソリッドステートとは?
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トランジスタラジオの話や電子回路の話の中で「ソリッドステート」という言葉を聞くことがあります。ソリッドステートって何だ?と思う方が多いと思います。
元々は真空管からトランジスタに移行する時点で、トランジスタのメリットを伝えるために使われたと考えられます。
真空管とは半導体が発明されるまでに整流・増幅器として用いられてきた電子素子です。しかし真空管は大きく、壊れやすく、かつ消費電力が大きいことが難でした。
トランジスタが発明されると真空管にとって代わっていき、半導体が注目されるようになります。
トランジスタ・半導体は真空管とは異なり、シリコンなどの半導体材料内部で真空管と同じ働きを発生させます。例えばトランジスタは複数の半導体用い、それぞれの半導体内部の電子の移動を利用して電流を流さなかったり、増幅させたりするのです
このように、固体状の物質内部で起こる電子現象を利用した素子や回路、装置をソリッドステートと呼ぶようになりました。
現在、真空管がまだ使用されている真空管アンプなどの一部を除き、ほとんど全ての電子機器はソリッドステート式に置き換わりつつあると言ってもいいでしょう。
ソリッドステートなら駆動部品がいらず、パーツ同士の摩耗や寿命を気にしなくてもいいこと。軽量・小型化が容易であること。エネルギー消費を抑えること。機械的な駆動パーツがなくなることで、多くの部品を直列または並列に並べることが出来るなど配置レイアウトが自在にアレンジできると言った多数のメリットを有しています。
最近の例でいうと、パソコンのハードディスク(HDD)に替わる「SSDドライブ」が流行です。
「SSD」は「ソリッドステートドライブ」の略です。
HDDと異なり、記憶媒体にディスク、あるいはモーターやヘッドなどといったメカニカルなパーツを用いず、メモリチップを用います。フラッシュメモリですね。これは、電圧印加によって読み込みたい情報の電子をチップ内部に格納し、逆に消去したい時は逆電圧をかけ、電子を追い出すものです。
省スペースが可能で耐衝撃性にも優れ、また、直接メモリチップに記憶させるため、アクセス速度が速いという利点がありますので、これからは大いに使われると思います。