キリスト教の神父と牧師の違い

神父と聞くと、教会で信徒の為に礼拝やミサを行ったりしている人を思い浮かべますよね。神父とは、キリスト教のローマ・カトリック宗派の聖職者の呼び名です。正式名称は「司祭」といいます。

神父は信徒の見本となるべき模範でなければならないとされ、厳格な生活制限がされます。そのため、恋愛や結婚も許されません。そして結婚式を司る場合はカトリック信徒に限定されます。

一方、牧師とはキリスト教のプロテスタントという宗派の聖職者の呼び名です。プロテスタントというのは、カトリックから分離・独立した宗派の総称です。

カトリックの古いしきたりから独立しただけあって、キリスト教徒以外の結婚式を司ることも可能です。日本では無神論者なのにキリスト教式結婚式を挙げる方が多いですが、当然
神父は式を司ってくれません。やってくれるのは牧師だけです。

元々神父はカトリックの教皇中心主義体制の中の一員として働いていたことから官僚のようなものに対して、牧師はプロテスタント信者のグループごとの代表者のような存在だったようです。

神父はカトリック教会から任命される役職ですが、牧師は誰でもなれるのです。

神父と牧師の違いを簡単に覚えるなら、「カトリック＝神父」、「プロテスタント＝牧師」と覚えておいてください。