日本酒の吟醸酒とか純米酒って何ですか?
最近は若い方の中にも、日本酒を愛飲する方が増えてきましたね。それだけにとどまらず外国でも「SAKE」のファンが増えているようです。
多くのファンを持つ日本酒ですが、同じ銘柄でも吟醸とか純米など値段も違い味も違うようで日本酒初心者には訳が分からないという人も多数いるようです。
まず日本酒とは、お米をこして造る「清酒」のことを指します。さらに清酒は、「特定名称酒」と、そうでないものに分けられます。
特定名称酒とは、原料や精米歩合などの要件を満たす日本酒に「特定の名称」が与えられているものです。
そうではない日本酒は、一般的に「普通酒」と呼ばれており、原料や精米歩合に決まりがないため、リーズナブルな価格のため日常酒として楽しむ方が多いお酒です。
特定名称酒は、大きく分けると「吟醸酒」「純米酒」「本醸造酒」の3種です。それでは、その違いを見ていきましょう。
まず純米酒は米と米麹、水だけで造られた日本酒です。一方、吟醸酒と本醸造酒は、「醸造アルコール」を添加しています。つまり醸造アルコールが含まれているかいないかなのです。
純米酒は美味しいと言われるのは、おいしいお米は、甘みや旨味が凝縮されているのを感じられると思います。純米酒は、この炊きたてのご飯と同じように、米のおいしさを引き出している日本酒なのです。
それでは、同じように醸造アルコールが添加されている吟醸酒と本醸造酒の違いは、まず1つ目が「精米歩合」です。
吟醸酒の精米歩合は60%以下、大吟醸酒は50%以下ですが、本醸造酒は70%以下と決められています。
そしてもう一つの違いは、吟醸酒が「吟醸造り」という製法で造られているということです。吟醸造りとは、よりよく磨いたお米を、通常よりも低い温度で長時間発酵させる方法です。吟醸造りによって、フルーティで華やかな香りが生まれます。
それに対して本醸造酒は、香りは控えめでスッキリとした辛口のお酒が多くなります。
このように吟醸酒は、「フルーティなことからワインのようだ」と女性からも人気がある一方、本醸造酒は酒飲み男が好みそうな感じですね。
また、純米吟醸酒、純米大吟醸酒というものもあります。これは精米歩合と「吟醸造り」によって醸造されている点が、吟醸酒と同じです。純米吟醸酒は吟醸酒と同じく精米歩合は60%以下、純米大吟醸酒は大吟醸酒同様、50%以下となります。
つまり、純米吟醸酒、純米大吟醸酒は、純米酒と吟醸酒それぞれの特徴を併せ持った日本酒なのです。