一生懸命と一所懸命の使い方
一生懸命(いっしょうけんめい)と一所懸命(いっしょけんめい)は、現代では同じ意味で使われています。新聞や放送局などは「一生懸命」に統一されているようです。
しかし、一所懸命が先に生まれた言葉です。「一所懸命」の語源は、平安末期に武士が誕生したころ、「自分の所領(土地)は命がけ守る」というのが始まりです。
つまり、「一所」(一箇所)を「懸命(命ある限りの力を尽くして)」というニュアンスで使用されていた言葉なのです。
「一生懸命」という言葉が使われ始めた頃は、誤用だとされていましたが、「人の一生に関わる」という懸命なニュアンスが強くなるといったことから現代ではこちらが主流になっています。