「制作」と「製作」の違いは?
「制作」も「製作」も『セイサク』と読みます。国語辞典的な意味は以下のようになります。
・「製作」は、道具や機械をつかって実用的な物・工業品をつくる、量産するという意味です。
・「制作」は、絵画や彫刻などの芸術的な作品をつくる、またはその作品の意味です。
この辺のことは誰でも理解しているでしょう。
しかし、テレビドラマや映画、演劇などでは、エンドロールで「制作」と「製作」が出てくることがあります。このサイトを見ている皆さんは、たぶんのこの分野での違いの疑問を呈しているのでは思います。
映画やドラマなどでは、制作者は実際に作品をつくっている人、製作者は作品に関わっている人。制作が作品そのものをつくることに対し、製作は資金調達や宣伝などプロデュース全般、つまり流通に関すること、なのです。
制作 | 制作者 | |
---|---|---|
制作 |
現場でテレビ番組をつくる会社 | 舞台で美術を担当した人 |
製作 | 製作者 | |
製作 | アーティストの本を出版社が販売 | CM映像の資金繰りを頑張った人 |